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2003/3/31 月曜日

花を見てもbof

去年も今時分は鬱状態で桜を見なかった記憶がある。大体蒲田なんか歩いていたって御園神社以外に桜なんざありゃしない。今年はそれじゃあいかん、と思って旗の台から学大へ歩いた。途中の殆どが桜並木なのだ。
で、どうだったって言われてもまあ、桜が咲いていたよ、ってそれだけで。花なんて木がサカってるだけだしなあとか、老木がよく恥ずかしげもなくこんな花つけるなあとか、歩いていても疲れるばっかりで全然めでたくもありがたくもない。朝の六時半から天狗舞を飲んでいた自分の昔は棚に上げて、よく花見なんかするよな、呆れるよなと思う。外人になっちゃったのかな、私。

2003/3/30 日曜日

bof

フランス人に「サヴァ(元気)?」と聞かれた時の答えで「ボフ」と言うのがある。全然、だめだね、ぱっとしねえな、そういう意味だけれど今の俺様の状態がまさしくそれ。「ボフ」という濁音と空気の抜ける音の組み合わせがぴったりだ。弱ってる、消耗している。書きたい気持ちはあるけれど、頭が働かない。
ひょっとして俺様、プレッシャーに負けてるとか? うわ、なんか小せえぞ。そう気づいたら急にばかばかしくなった。楽になった。14日までまだ2週間ある。もう審査にかかってる小説のことなんか考えても仕方ない、誰にも結果なんてわからない。
2週間もあれば、結構書けるはずだぜ。新しいものを、断片でも繰り出していかなきゃ。予定は決まってるんだ、4月に材料を揃えて、5月に小説にして、6月に仕上げと推敲をして月末の文學界新人賞に出すんだ。文學界の編集長は「受賞後第一作となるかもしれませんよ」と言ったが、俺はもう、落ちたつもりで次のスタートを切っている。もう、走り出しているんだ。

2003/3/29 土曜日

だめじゃん

野球が始まった。今年の阪神は強いぞ、と力んでみたが、横浜に負けてしまった。その試合を3時間延々TVKで見続けた。それでころりとふて寝してしまった。時間のむだ遣いはすばらしい。
12時間寝た。前日もそのくらい寝た。起きたら歯が痛い。こんなに歯医者に行ってるのになんでだよー。しかも今日土曜日。
桜を見に行こうと思っていた。でも寒くてひっこんでしまった。だるい。そして歯が痛い。月曜日に行こう。

2003/3/27 木曜日

島の話

「離陸」を書こうとしていたが、島の話の方が先に出てきたのでそっちをつらつら書く。まだ設定や会話が断片的に出てくるだけで、ストーリーらしいものは判らない。式根島、行きたいなあ。まだ早いけど。
漸く興奮が納まって、だるだる気分が戻ってきた。プールをさぼった。蒲田に荷物を運ぼうと思ったけどやめた。明日蒲田に帰る。

2003/3/26 水曜日

カルテ

病院で禿先生に実はこういうわけで鬱がなくなりましたと言ったらとても喜んでくれた。それは嬉しかったが、カルテに文學界とか書くなよー。でも、まじめな話、原因あっての浮き沈みと、病的な浮き沈み(躁鬱)をしっかり把握していくことが次の課題ですねと言われた。それができるようになると、病的なものが少なくなって行くらしい。
夕方、紀尾井町に行ってゲラの修正を出してきた。これで完全に私の手から離れたことになる。
バスの中でずーっと次のことを考えていた。次は(落ちたら)6月締切だ。そろそろ始めないといかん。雑誌の講評はかなりの酷評なので(もちろん酷評を貰って乗り越えて行くことに意義があるのだが)その時点で仕事がある程度進んでいた方がいい。頭のアイドリングはいい感じだ。狐はそのへんをうろついている。そんな気配がある。

ぬか喜びで行こう

昨日は校正をしていたんで、日記さぼりました。すんません。
病院で小説を書いたとき、読書家の友人に読んでもらった。そいつが「よく書けてると思うよ」と言ったので、じゃあもっと書いてみようじゃないかと思った。それが最初だった。今回のことを報告すると「一献差し上げたいので良識の範囲内で食べたいものをリクエストください」とメールが来た。そう書かないと「ウナギ食べ放題」とか「牛の踊り食い」とか言い出す私の性格をよく判ってらっしゃる。黙っていると新宿まで呼び出されるので、それは遠いので、新橋か有楽町ならなんでも、とリクエストした。
賞を落ちてからだとテンションが下降する可能性があるので、今のうちだ。ぬか喜びを満喫しよう。まだ半月以上ある。今のうちは堂々と街を歩けるような気がする。

2003/3/24 月曜日

八百屋にして坊主

多摩川線で偶然八百屋のお兄さんと乗り合わせた。以前、蒲田レポートで「坊さん顔負けの美声」と書いたシンガポールからの留学生だが、聞くと本物の坊主だと言う。そういえばそんな格好をしている。
聞かれたので私は物書きだと答えると、坊主も自分で絵や書を書くといって、持っていた展覧会の写真を見せてくれた。私は全くの素人だが、書は「おっ! これいい!」と言いたくなるほどいい字だった。「風淡雲孤」というのもよかったし、「一笑解千愁」というのはもっとよかった。なんか一発で通じる感じだ。坊主は「墨で人を殺すことも出来る、墨で人を元気にさせることもできる」と言った。

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